腎臓、膀胱、尿路結石- 腰痛の訴え
尿路結石という病気は腎臓や尿道、尿路に石が生ずる病気で、原因はさまざまである。尿路結石は運動不足と水分の摂取不足、あるいは水分の消失による尿の量の減少で発症する。 その他の内分泌異常や肝炎・高尿酸症・高カルシウムなどによっても結石症状が現われる。
漢方医学では腎臓に熱が生じた時、五臓六腑の陰陽平衡が崩れた時、偏食と先天的な奇形などを原因と見る。症状を見れば腎結石は主に腰部に激痛がくる。片方に結石のある時は片方の腰部に突然の激痛が起こる。また腰部から生殖器の方に痛みが伸びていく。このような症状が何分間ないし何十分間も持続する。ひどい時には嘔吐症状も同時に現われる。結石が大きければ普段からも腰周りに痛みを感じ、炎症を伴った時は暑かったり寒かったりという症状も出る。小便をする時、まず痛みを感じて血が混じることもある。症状が軽い時は血尿が出ても目で確認することができない。普段小便する時に腰から生殖器のほうまで痛みがあったり、あるいは血尿が出るような時には、尿検査を受けたほうがよい。結石の大きさによっては漢方医学でも治療が可能なケースと不可能なケースがある。
>一般的に尿道から出てくる程度の大きさの結石なら、漢方薬を投与すれば出てくる。痛みがひどい時は鍼術療法で痛みを和らげることができ、患者は苦痛なしに治療を受けることができる。1~2週間の治療で好転反応が現われ、早い場合には 1日の治療で小さな結石が出る場合もある。
尿路結石を予防しようとすれば普段から水をたくさん飲むとか、水分が多い果物を食べるとかしたほうがよい。梨、すいか、桃などがよい。特に長期間横になっている患者たちは尿路結 石にもっと気を使わなければならない。
結石は取り除いても、再び生ずることがある。平素からの適当な水分摂取と運動が必要である。腎臓や膀胱機能が弱っている結石患者にも漢方薬を服用すれば、腎臓結石や膀胱結石、 尿路結石の再発を予防することができる。
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