慢性萎縮性胃炎
消化器官によく見られる疾患である。胃の粘膜に繰り返し刺激や損傷を受けたために、胃の粘膜全体が萎縮したり消失したりする慢性胃膓病だ。
調査によれば 16~30歳の慢性胃炎患者全体のうち、慢性萎縮性胃炎が9%を占めており、51~65歳では53%も占めるようになる。すなわち年齢が10歳増加するごとに萎縮性胃炎の増加率が14%増えることとなる。この病気は慢性ピロリ菌性胃炎が胃粘膜に深く進行していって発病する。再発性も高く、胃癌になる確率も高い病気である。筆者はこの慢性ピロリ菌性胃炎の治療に対して格別の関心をもっている。
◈症状
①常に上腹部に軽い痛みや膨満感、胃もたれなどの症状があり、急性の場合には激痛や、胃がしめつけられるような痛みがある。
②胸が息苦しくて、震えがくるような症状が 87%を占める。
③食欲低下
④便秘あるいは下痢
⑤胃酸過多
⑥睡眠障害
⑦無気力と精神的な疲労
⑧貧血、顔面蒼白などの症状が伴う。
◈治療方法
漢方医学で湿熱、悪血、気虚、陰虚などの病状治療をすれば、一般的に治療2週間で好転反応が現われるが、病歴によってはて治療期間が長引くこともある。
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