体外受精着床不能症
人の体外受精は試験管受胎とも言う。イギリスのエドワード(J.H. Edwards)とステップトー(Steptoe)博士によって 1978年世界初の体外受精時が誕生した。体外受精は体内受精に対して使用する言葉である。体外受精手術は女性の体内から卵子を採取して、男性の精液を別に採取した後、これを混合・受精させ、本来の受精部位である卵管に移植する一連の手術を言う。
この手術法でできることは以下の通り。
# 男性の精子数が少なくて、活動性が弱い場合と精液の状態が良くない場合
# 左右の卵管が奇形で塞がっているために手術でも回復しない場合
# 子宮頚部が塞がっていて精液がうまく通過しない場合
# 子宮内膜症治療した後も姙娠しない場合 △西洋医学的に原因が分からない不妊症患者の場合。
手術を受けた大部分の女性にとって、一番心配なことは着床で、次が流産だ。最初は着床しなくて、
着床しても、妊娠2~3ヶ月の時に流産するのではないかと気を使う。
受精卵の着床は畑に種子を植えるようだ。種子を撤く前にまず畑をよく掘り起こさなければならない。
石ころを堀り出して、堅い土を柔らかくして、肥料と水分を適当に与えると撤いた種子がよく育つ。
女性の子宮は畑のようだ。体外受精をする女性の中でも運がよければ 1, 2回の手術でも着床して子供を
生むことができるが、 5, 6回試しても着床しない女性が意外に多い。
筆者はこのような女性にまず超音波検査で子宮の悪血の有無を調べる。これは種子を撤く前の土の中に石があるかどうかの確認作業と同じだ。次に子宮の硬度を診る。これは土が硬いか柔らいかを判別することだ。以上のような漢方医特有の多くの特殊診察法で子宮状態を観察して、治療をしながら臨床で多くの效果をあげた。
◈ 治療臨床事例 1
#37歳 : 会社員、 江原道束草市に居住
結婚後 10年の間姙娠しないので、有名な病院と韓医院を訪ねて治療してみたが、何の效果も得られなかった。超音波検査結果悪血性の子宮が発見されて、卵管が詰まっている疑いがあるので、卵管造影を勧めた。その結果は両側の卵管閉鎖で、手術でも卵管の復元が不可能だと伝え、筆者は患者にまず子宮悪血を治療した後、体外受精を勧めた。約 4週間の子宮治療後も体外修正手術を受けたらすぐに着床し、1月 8日に双子の息子を出産した。
◈ 治療臨床事例 2
#42歳 : 教師、江原道洪川郡に居住
体外受精を 5回試めしたが、着床に失敗して、当医院のうわさを聞いて来院した。超音波検査と生機能検査で悪血性子宮症状と子宮の機能低下がわかった。症状を見れば、月経の時に黒い固まりがたくさん出て、月経痛もひどく腰痛もひどかった。下腹が冷たくて、月経期間も長かった。約 8週間の治療した後、体外受精をして着床に成功した。現在姙娠 6ヶ月目で 5月に出産する予定だ。
|