女性の悩み、不妊症 ‐ 症例ごとに処方を

宮塞不妊症
宮塞不妊は子宮に冷気があって姙娠しないことを言う。子宮に冷気があれば子宮内血液循環異常をもたらして受精卵の着床不能や精虫が子宮に入って行っても活発に動けない。精虫も人と同じで寒ければ活動力が減り暖かければ活発に活動する。臨床で子宮が冷たい不妊症患者たちは下腹が冷えるとかおりものが多いと訴える。

嫉妬不妊症
精神的なストレスで体内のホルモン分泌が異常をもたらしてくる不妊だ。このような不妊患者たちを見れば、平素から体が痩せており手足が冷たい。また胸が息苦しくて、よく溜息をつき、ときに動悸もする。そしてわき腹(肋骨) 近くがひきつるように痛くて、下腹が重苦しく頻尿になる。消化が悪く、頭痛やめまいの症状も伴い、すぐに怒る。月経が不規則で、月経の頃になると乳房に固まりができて痛む。程度がひどければ嘔吐や吐き気も伴う。

精神的ストレスがひどければ乳房が服に擦れるだけで痛い。このような不妊患者を臨床で検査して見れば、卵管や子宮内分泌異常で子宮内膜炎などを見つけることがある。


滞肥不妊症
肥満による不妊症である。一般的に自分の正常体重より15kg 以上超過した人が訪ねてくる不妊症だ。このような不妊患者たちは体に痰湿が積もって姙娠を不可能にさせている。臨床に現われる症状は息切れひどく動悸もする。朝には体が腫れて手と足がよく痺れる。食欲が旺盛で月経量が減っている。


滞水不妊症
体重不足からくる不妊だ。正常体重より5kg 以上たりないと起こる不妊症をを言う。体重不足で体内の火気が多くなり、精水が不足するのが不妊の原因である。このような不妊患者たちは平素から神経質ですぐに腹が立って、消化も悪く食事量も少ない。手足が冷えていて、目の疲れ、動悸などで不安に思って夜もよく眠れない。月経量は少なく、不規則である。

腎虚性不妊症
体質が虚弱で生殖器系統の機能が弱くて、無節制な性生活のために精血が消耗して腎陽の損傷をもたらし、不妊症となる場合だ。症状を見れば長年の結婚生活でも姙娠しなくて、月経量も少なく色が濃くて精神的に疲れている。腰が痛いので、脚に力がなく、性慾も減退する。尿は清んでいるが帯下がある。


血瘀性不妊症
体質が虚弱で貧血があることから生ずる不妊症だ。症状を見れば月経がなかったりあっても量が少なかったりして色は薄い。月経期間が平均値より長く、顔色はつやがなくて青白い。目まいがして目がうす暗くて、たまには動悸もする。


気虚性不妊症
普段から食欲がなくて消化も悪いし、疲れやすい。顔につやがなく、口をきくのも嫌がり、話しても声が低い。何かにつけて元気がなく、横になっていることを好む。月経は急に多くなり、止まらない。手足がよく痺れて、記憶力が劣って物忘れもよくする。少し走っても息切れがする。頻尿で便は緩い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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