にきび、しみ、そばかす、毛穴管理
▣ にきび にきびに対する記録は 3千年前にさかのぼり、処方も多くて治療法も多い。しかし臨床で使ってみれば、そのように効果が明白な処方はなかなかない。治療したと言っても再発することが多い。漢方医学では痤瘡とも言い、または肺風粉刺とも言う。
筆者はにきびに対して多くの研究をしてきた。臨床経験では、にきびも人によって大きさが違い、顔の部位によっても違う。額にたくさん出る場合、両頬にたくさん出る場合、あごにたくさん出る場合、唇周り、首にたくさんできる場合、顔と前胸・背中のほうにたくさん出る場合などがある。筆者は各部位症状によって治療し、臨床で迅速な効果をあげ、再発もほとんどなかった。 20余年の統計を見れば治療率が 98% 位で、最近は漢方薬内服薬治療と王鍼法治療、そして本院で処方した「ポム・クレンザー」と「にきび治療パック」「にきびエッセンス」「にきびクリーム」 などを併用して治療をした場合に、さらにその効果が迅速にあらわれる。平均治療期間は患者ひとりひとりの病歴によって差が大きいが、いくら古いにきびであっても平均で通常 2~4週間で効果が明らかになり、1~2ヶ月でほとんど完治する。
◈ にきびの一般的注意事項 にきびの初期に吹き出物が出た時は絶対手でつぶしてはいけない。膿が生ずる前に手でつぶすと、にきびがもっと深くなって、膿もより多く溜まるので、後々痕深くなって、皮膚美容手術やレーザー手術でも傷跡がなかなか消えない。
◈ 食べ物注意事項 普段からお酒を慎んで、辛い食べ物、特にチョンヤン唐辛子のような刺激的に辛い食べ物はひかえなければならない。鳥肉、海老、蟹、太刀魚、鯖のようななまぐさい魚も食べないことが治療するのに役立つ。 しかし牛肉、豚肉、その他の魚たちは大丈夫だ。
▣ シミ・老人斑 顔に淡い茶色や濃い茶色の色素沈着が現われる疾患で、日光にさらされる部位である顔、額、目もと、頬、あごなどによくあらわれる。漢方医学ではこの症状を黒斑症と言って、原因は男性の場合は胃腸機能異常、肝機能異常、腎臓機能異常の場合に多くあらわれる。女性の場合は貧血、血虚、血液循環、子宮機能異常、姙娠中血虚などが原因で発生すると見ている。
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