成長を邪魔する原因－母親の背に似て

一般的に成長を阻害する原因をみると、大きく二つに分けることができる。すなわち、先天的原因と後天的原因だ。

◈先天的原因、遺伝的原因
親の遺伝が子供に大きい影響を与える。遺伝学の見地からすると、子供は親に似ているということが、すなわち遺伝である。臨床経験によれば、子供達は父親に30%、母親に70% 似ている。すなわち、母親の遺伝因子をよりたくさん受けている。例えば父親の背が低かったとしても、母親が背が高ければ、子供の背が高い確率が高いわけである。したがって親の身長は先天的に子供の身長に影響を与える。姙娠中の母親がストレス、あるいはその他の疾患などによって、あまり食べることができなかったり、貧血がひどかったりすると、当然胎児に影響を与える。また早産をした時も胎児が未熟児として生まれるので、子供の成長期に大きな影響を及ぼすようになる。

◈後天的な原因
元気に生まれた子供でも小児驚気、すなわち驚かしたり身体を揺すったりすると、あまり食べなかったり、風邪、熱性疾患、急性腸炎、黄疸などで身体が弱くなり、成長障害の原因になることがある。