肺結核

肺結核は臨床でよく見られる一つの慢性伝染性病で結核菌によって感染する疾患である。症状は主に咳、 喀血、 睡眠時の冷汗、体重減少などがある。初めて感染したことを元発性肺結核と呼び、再び感染したことを続発性肺結核と言う。体内に免疫力がなければ全身に症状反応が現われ、小児に多く発生するのが元発性肺結核だ。体内に免疫力があって病変が局所に限られる場合は、局所的な症状反応が強く現われ、それを続発性肺結核と言い、主に青年や大人に多く発症する。

漢方医学では労擦、肺労、虚労などの範疇に属する。古くから漢方医学では労擦を一つの伝染病だと認識しており、西暦300年頃の晋国、唐国の時には人体の気、すなわち、抵抗力が劣ればこのような毒気や邪気が人体内に集中して発症する病気だと記載されている。西暦900頃の宋国以後労擦は労擦虫、すなわち 菌によって伝染するという確かな記録がある。

症状
主要症状は咳、痰、低熱、冷汗、喀血などがある。

症状分類による治療方法

① 陰虚火旺型: 熱が上がったり下ったりして、頬が赤くなり、喉が渇いて、胸に痛みがあって煩熱がある。咳をするが痰は少なく、喀血が鮮紅色を帯びて舌は赤くなり脈拍が細くて早い。
② 気虚痰湿型 :太守喘息と同様、泡だった痰が多くて胸が息苦しい。身体的・精神的疲れがあり、声が低く弱くなり、顔が白い。
③ (気陰両虧型 :咳ををするが痰は多くない。しかし痰に血が混じり、精神疲れと喘息、頬が赤くなり冷汗・寝汗症がある。喉が渇いて口がさっぱりせず、食欲低下などがある。

以上のような症状分類によって治療方法が異なる。最近は小児結核予防接種が広まり、結核に感染する割合がたいへん低くなった。が、それでも結核で苦しむ人々が思ったより多い。 治療方法としては抗結核薬と併用する方法で食事療法も並行すれば治療期間が短縮し、回復が早い。

食事療法

①喀血のある患者は蓮根汁を絞って1日3回ずつ服用するようにする。
②ニンニク粥‐ニンニク 50g、玄米一合。湯を煮立たせた後、ニンニクを入れて約 2分間煮る。その後ニンニクを引き出して、その湯に玄米を入れて柔らかく煮込む。軟らかく煮た後、引き上げておいたニンニクをまた入れて、お粥とニンニクを一緒に食べる。朝夕 1日 2回ずつ食する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

copy